2019年4月16日火曜日

なあんてこった

とんでもない期間ブログを書いていないではないか!
私がサボっていた間、一体フランスでは何があっただろう。とんでもない事件や事故やデモがあったし、それらは多く今に影響を与えているし現在進行形であったりもしている。ちなみに現在私がブログを書いている4月16日の前日ではパリのノートルダムが文字通り炎上し、現在も鎮火できていないという、なんとも驚くことが立て続けの在仏数年で、引きこもりで世間にあまり関心を抱けない私ですらちょっとどぎまぎしている。しかし私のような大儀も思想もあまり確固としていない人がそういった事柄に曖昧な知識で真面目な顔して記事を書こうとしてもどうも居心地が悪いので、今日は全く関係のない話をあえてしようと思う。

私は今深刻な日本不足に陥っている。
というのは去年日本に帰れなかったからなのです。昨年のちょうど今頃、各地域の大学で学生運動が勃発し、学生による大々的な大学閉鎖が行われたのですが、私の在籍する大学はフランスでも左翼思想の学生が多い大学で、その閉鎖はおよそ1ヶ月かそれ以上に及び、結果として試験が全てレポートに切り替わり、さらに大学のスケジュールが狂ったせいで、追試期間が私の一時帰国可能な期間に丸かぶりしてしまったからさあ大変。追試があるかどうか疑わしい状況で帰国する訳にもいかず、泣く泣く帰国を取りやめ、夏の間ずっと家で日本食の夢を見ながらポテトをかじっていました。そんな期間を経ての現在です。日本食が食べたくないわけがない。

だいたい私の日本への愛は食に集中しています。ラーメン、そば、うどんといった麺類の美味しさ、ほかほかの白米と焼き魚のシンプルな旨味。食材を活かした精進料理の胃のおさまりのよさ、魚介を心の底から愉しめる寿司があるかと思えば、ジャンクフードみたいな味濃い料理、かつ丼、天丼、牛丼、豚丼、親子丼……とにかくあげたらきりがないぐらい日本の食べ物は豊富で、食べなれた味なのもあって恋しいわけです。そんな恋しいと自炊の内容も日本食になっていくものですが、それがどうにも思い出の味とはいつもちょっとだけ違う。それもそのはず、昨今の日本食ブームで日本の食材は入手できるようになったものの、フランスと日本では手に入る材料の味が違うのです。醤油はキッコウマンが日本にあるものと同様のものを出しているからまだいい。だけれども、日本のスーパーで買えるようなブランドの商品はこちらでは手に入らないことが多いのです。その顕著な例が麺類だと思う。こちらで一般的な日本のラーメンとして売り出している袋麺商品は「出前一丁」一択である。味は豊富で、しょうゆ、塩、豚骨にキムチ味なんかもある。がしかし、出前一丁一択なのが寂しい。私は袋麺ではラ王が好きだ。ラ王の袋麺本当に美味しい。フランスのアマゾンで検索したら5袋入りで15€とかしてた。馬鹿かと思った。
またフランスではカップ麺の方で日清が商品を展開していて、これはだいぶ人気が高いらしく、一般的なスーパーでもよく売っている。しかしなぜか日本にあるような見慣れたデザインのアレではなく、私が一番好きなシーフード味も無く、代わりにある「エビ味(たぶん意訳でシーフード)」には日本のシーフードにはあったごろごろのカニカマがなく、全体的にちょっと安っぽい味がする。その割にお値段は1.60~2€超えで、日本円換算すると200~300円ぐらいになるだろうか、とにかく味に値段が合っていない。一応フォローしておくと、日清が同様に展開している焼きそばカップ麺は美味しい。でも高いし量が少ない。たまに買う時は家に常備しているマヨネーズを練り込んで食べる。フランス人もマヨネーズかけて食う喜びを知ればいいのにと思っている。
色々と愚痴ったが要するに総じて満足のいく日本食に至れないのだ、フランスでは。ただしこれは地方に住んでいる私だけの問題かもしれない。例えば、大都会パリには無数の日本人経営日本食レストラン及び味通好みの高級料亭なんかもある。日本食が恋しくなればこういったところに行けばいいのだ!そうだ、レストランに、行こう。という話になるわけですが、ここで今年一番の悲報を私は耳にすることになった。なんとレンヌにあった日本人経営の日本食レストラン2軒が両方とも年内中に閉店するかもしれないという。(今調べてみたらすでに1軒サイトとか消えてたのでもう閉店したかもしれない)なんてこった。友人の話では片方は主人が高齢になったために閉じる可能性が高いのだそうで。おいおいマジかよ、両方とも(高いから)ほとんど行くことはなかったけど、近くにあるという安心感はもう得られないと思うと悲しくて仕方ない。
一応補足しておくと、フランス人や他のアジア人の経営するレストランで出される日本食は別にダメではない。全然ダメではないのだが、私が今食べたいのは日本のあの味であって、普通に美味しい日本食ではないのだ。あの味を口にするには(相当その道に精通している人でない限りは)やはり同郷の人が作ったものが良いのではないかななどと思うわけですが、そんなことはもしかしたらラ王がフランスで売られるようになれば解決するかもしれないのでラ王売ってくれませんかね?ラ王の袋麺、今でもくちずさめるよ、ラ王のCMの音楽、お願いだよ、日清……でなければマルちゃん製麺でもいいよ、ああ、マルちゃんも本当に美味しいもんね、思いだしながら呼吸をするとしょうゆ味のスープの匂いがするんだ、とても、いい匂いなんだよ……


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追記
寝て起きて気付いたんですけど、私が昨晩書いた時に口ずさんでいたCMの音楽はラ王ではなく麺の達人だったよ……

2018年4月28日土曜日

満足のライン

めちゃくそに気分の落ち込むどんよりとした冬景色も去り
ブルターニュにも春がやってきました。
私は大学院の論文に正直心が折れる寸前です。
今日はそんな私の第二言語の話。


長く海外生活をしていると「もうだいぶペラペラなんだろ?」と言われることがよくあるのですが、個人的には今も自分のフランス語は初等の域を出ていないなと思う時がしばしばあります。それは母国語ではない言語を話す人間の性みたいなものなのだろうと思っていたり、自分の自信のなさの表れなのかなと思ったり。
私にはフランス語を一年で初等レベルからビジネスレベルまで磨き上げた友人や、留学無しで驚くほどきちんと第二言語を理解する友人がいるので、言語学習能力に個人差のあることは確かだと思ってはいるのですが、自分自身や今までの出会いを振り返る限り、そういった言語に強い人はマレだろうなという印象もあります。ちなみに私は言語能力あまり高くない方だと思います。コミュニケーション取るのが苦手なので能力値上げる場が必然的に少なくなっているのもあるのですが。
しかしどんなことにも言えるのですが、元々の能力を補う行為は努力しかなく、つまりは言語習得も努力による学習の継続が結局一番大事になったりするもので、しかしこの努力で目指す域はこれまた人それぞれだったりするものです。人によってはそれは日常生活に支障をきたさない程度であるし、ある別の人にとっては研究者として論文が問題なく書けた上でそれを口頭でも説明できるレベルだったりするわけです。この目標と自身の現状との差がどれぐらいかによってたぶん自分に対する評価が変わるのでしょうなあと最近はよく思います。私自身は現状立場的に論文書けないといけないのですが、加えて生活の面でもなるべく問題のない意思疎通が必要でして、そのせいもあって全くもって言語に対する自信がなく、自信がないせいで初歩的なことにも不安になり、いちいち人に聞いたり、自信のないせいで喋りでやたら緊張してしまって結果としてよくわからないフランス語を話すということがしょっちゅうあります。そういう失敗が重なってまた凹み、凹みが自信をさらに失わせるという負の連鎖が留学生のうつの始まりですので皆気を付けようね、私両脚突っ込んでますけど。

第二言語ってなんでしょうね。
母国語っていうのは本当に驚くほど理解できる言語なんだなと別の言語で人と会話すると思います。例えば「やばい」が「やばげ」「やばば」「やばんば」ないしは「やんごとなさすぎマックス」とか言ってオリジナルな活用で表現されてもだいたい理解できるのが母国語ですけど、第二言語でそんなことやられると理解に一呼吸必要になることがしばしばあります。いやさすがにやんごとなさすぎマックスは母国語でも理解に苦しいか。
閑話休題。
人には言葉遣いの癖がそれぞれあると思うのですが、それが第二言語学習者に重くのしかかることがしばしばあります。文法も語彙力も問題ない人が現地人の使う言語に対応できないということがよくあるのですが、それはそういった癖のあるせいです。私は小説なんか書くとよく人から「お前の文章かなり癖あるな」と言われます。あと日本語勉強中のフランス人と話すとだいたい「青ヰさんの日本語むずかしー!!」と言われるのですごく平坦な日本語で話しかけるようしていたりします。そういった辞書や参考書だけでは補えない言語の壁は、実際に現地に行くか翻訳作業をとにかく大量にこなす、言ってみれば生の言語の習得をしないと越えづらい。言語における癖というのは、使う単語や言い回し、またその音一つ一つに本人が抱く概念の微妙な差のあらわれによって起こる、と個人的には思っているのですが、そういう差異を「わかんないこと喋るやつが悪い」で済ますと一生理解し合えないので、第二言語、凹んでも卑屈にはなっちゃダメだなと、いやほんと、つまるところ今日のこの日記まじで自己嫌悪7割のアレですんでアレがアレしてアレしといてくださいってことですよ、これグーグル翻訳じゃ訳せないだろうな……。

2018年2月11日日曜日

英語と仏語

すみません、ばたばたしててここの存在をほとんど忘れていました。
気が付けば前回の投稿から一年以上経っていますが元気でやっています。


さてフランス滞在も連続では4年目に入りまして、ブランクはあれども以前ワーホリで遊びほうけていた分もいれると今年で5年目のフランス滞在となります。人生の6分の1をフランスで過ごしている計算になるのですが、ちっともフランス語が上達した感じがしなければ、未だ初心者でいる気持ちです。言語修得とはどうしてこうも難しいのか。けれどもフランスに関して色々と知り得たところはあり、今回はそのなかでも英語に関してのお話でもしたいと思います。

ちょっとイメージして欲しいのですが、日本にいて、外国人に突然、英語で道を聞かれたらどうしますか?英語が話せる人はいいとして、話せないとしたら。私なんかは割と日本語とジェスチャーでなんとかする人ですが、知っている言語でなんとかしようとするのが人というものかなと思います。
さて、よく日本の友人から「フランス人って英語で話しかけてもフランス語で返すって言うけどほんと?」と聞かれます。この質問の内実は「フランス人って英語を馬鹿にしてるってきくけどほんと?」ということだと思うのですが、そういう意味では全然そんなことない、少なくとも若者で英語を馬鹿にしている人は全くいない、ということを言いたいなあなんて思っています。むしろ今の若者は英語を話すことは日本と同様に一つのステータスであるし、修得しておいて損はないという態度だと思います。ただ、じゃあ道を歩いているフランス人のどれぐらいが英語を話せるだろうか、という話になるとそれはあんまり多くないというのが事実じゃないでしょうか。実際、英語翻訳をしているフランス人の友人は「コンプレックスとかじゃなくて、本当に英語が話せないフランス人は多いんだよ」と言っていて、私自身も大学で取っている英語の授業を振り返ってみるに、突然の英語にすぐ対応できる程英語が出来る人はあんまりいないなあという印象があります。ただし博士課程まで勉強しているようなインテリジェンス!な人は当たり前のように英語を苦なく理解しているので、個人個人の差はでかいんだろうなとも思ったりもして。ちなみに私はフランス語は日常会話以上理解できるとしても英語は日常会話程度なのですが、フランス語を話せる留学生=英語は当たり前に話せる、というよくわからない偏見がフランス人及び他国の留学生にはあるようで、彼らは突然に英語に関する質問したり、英語で話しかけてくるのですが本当に簡便してください、ただでさえフランス語で頭がこんがらがってるのに、英語対応を求められるとオーバーヒートしてうんこになっちゃうよ。「あー、イッツノットゼアー、ヘイ、エクスキューゼモアムッシュー、アットンデ!くそ!」

兎も角も、英語話さないと言っても、それは英語をないがしろにしているわけじゃなくて、単純に話せないだけっていうことが多いのが現代のフランスです。こういう話を聞くと、しかしながら、英語ってもうすっかりと国際的な言語になったんだなあと思いますね、エスペラント語の存在意義がどんどん薄まっていっちゃうよ。

2016年12月28日水曜日

ねんまつ…

気が付けば年末……どういうことなの……

クリスマス直前にうちで飯食っていった二人が、今のクリスマスは商業的だしパーティ的に過ぎるから好きじゃない、無意味だ、みたいな話をしていた。「そう言いつつ彼女にはプレゼント贈るんじゃろう?」と思っていた。


10月から年末にかけて色々あったはずなのに
本当に忙しくて家に帰って用事をすべて済ませる頃にはへとへとで
全くブログを更新する気持ち的な余裕がなかった……
あとふつうに古いもの食べておなか壊して一日潰れたりしてた……
11月下旬以降テストとレポートに追われ勉強しかしていなく
大学でできた仲間から「すごく……青い顔してる……」などと言われてきましたが
それでもものにならないフランス語に頭を抱えていまして、
外国語取得の難しさを痛感していました。
でもこの頑張り期間のおかげで読む力はついたので全く無意味ではなかった、と思いたい。


フランスっぽい話題を一つ。
先日新しい滞在許可証を受け取りました。
滞在許可証というのはビザと別に必要なその地に住んでいいよという行政からのお墨付きのことです。
大使館で受け取るビザと違って滞在する地域の主要都市ないしは県庁所在地でこの処理をするのですが、
パリなんかだとこれで世話になる受付が不親切でしょっちゅう門前払いを食らうという、
大変に緊張感があるイベントの一つです。
だいたい書類不足で受付拒否されるのですが、あちらが用意するリストと実際に要求する内容が微妙に違っていたりするのがいけない。今回もそういう差があったらどうしようかと、リスト以上の書類を揃えていったのですが、そのかいあって珍しく一発クリア、受付のお兄さんも「一回でいけたの?」などと感想を述べておられた。まあね!
この滞在許可証以上に面倒だと思っているのが健康保険関係なのですが
その話はまた別の機会に。


さて年末ですが私は年越しそばによくわからない情熱があってですね、
そんなわけで実家から支援物資を頼みダシ用の昆布とあごパックと鰹節パックを送ってもらいました。
そば送ってもらうのは忘れてたので近場のアジアスーパーで購入。
エビもよさそうなものを購入して年越しは美味いものを作る予定です、うしし。
あ、でもゆずないな、ゆず胡椒はもらったんだけどな、それでいいかしら、と
家にいると全くフランスにいる気がしない。それでゲームでもしようものならほとんど日本と変わらない。来年はもう少しアウトドア派になろうと思うのでした、よいお年をお迎えください。

2016年10月2日日曜日

大学生(アラサー)はみた。


数年ぶりの大学は静かに始まった。

大学に入ってみてまず再確認させられたのは
昨今の学生さんはノートとるのにパソコンを使うということでした。
以前講義の聴講をしたことがあって、そのときも思ったのですが、
どの講義でも少なくとも三分の一の学生がパソコン持参でノートをとっている。
しかもけっこうびっしり書いているので偉いなあと思ったりしています。
ちなみに私はパソコンで一気にノートとれるほど先生の話を瞬時にまとめる文章力がまだないし理解もおぼつかないので手書きです。手書きで文章というか図式的にノートをまとめているのですがいかんせん誤字脱字がひどくて恥ずかしいので絶対人には見せられない……


さてこうして外国人として大学に入ってみて思い出すのは、
私が日本の学生をやっていたときのことです。
当時、私の所属していたゼミの教授にベトナムの留学生が一人ついていたことがありました。
私含め、ゼミ生は日本語のおぼつかない彼にサポートをする役回りになっていたのですが、
現在は私がサポートされる側です。
といっても引っ込み思案な私はなかなかフランス人学生に話しかけられず
おどおどおどおどおどおどしているのですが、
でも他の留学生が優しくしてくれたり、話してみるとニコニコ対応してくれるフランス人が多くて
「やさしいせかいですわ……」などと感じ入ったりしています。しかし課題は厳しく眼前に鎮座している。来週末締め切りのレポートかあ、友人にフランス語の添削をしてもらいたいので今週中にはなんかこう、かたちにしたいよね、と思いつつ図書館に行ってみれば閉館30分前放送にzongaminが流れた。Street Surgery 2だったかと思う。数年前にiPodに入れたきりあまり聞いていなかったので懐かしい。そういうわけで以来一人のときはよく彼らの音楽を聞く。いい曲です。

2016年9月7日水曜日

今年も始まる、今年が始まる。



お久しぶりです。フランスに帰ってきた私です。
私のいない間にトイレ工事などが入る予定だった我が家ですが
大家さんに立ち合いをお願いしていたので滞りなく、
去年なんかは帰宅したらトイレの天井の板が一枚剥がれているという
大変に気が滅入る事態に陥ったことが懐かしいぐらい、きれいなままでいてくれました。

ところでここでお伝えするのが非常に遅くなりましたが、
私の日記の内一つが、アノムラという旅行・インタビュー記事を掲載されているサイトさんに掲載されました!
私のほうでほんの少しだけ加筆修正+フランス語訳・写真+イラスト付きにした記事です。
よろしければご覧になってみてください。
アノムラさんの素敵素敵な他の記事も是非。
http://anomura.info/1247


さて早いもので9月になりまして、
フランスでは学校が始まる時期であります。
私は今年から大学生です。この間までは語学学校生でした。
アラサーにしてまた大学生になろうとは思ってもみませんで……。
私のかつての将来設計では今頃それなりな貯金を持つ独身貴族だったはずが、
今やカツカツもカツカツ、食費をやりくりする貧乏学生(在フランス)です。
しかし歳は歳で、昔のように無理な食生活ができるはずもなく(毎食卵ご飯とか)
ミキサー買ったりして自宅で健康ジュースを作る毎日。
しかし安いミキサーはミキサーというかみじん切りマシンという感じで
望みのグリーンスムージーが作れないという新たな悩みが発生、
加えて初めてのフランス人だけの学校生活始まりの予感にドギマギしている次第です、
果たしてちゃんと単位はとれるのか、私の語学力で……
人生何があるかわかったもんじゃないですね。

2016年6月26日日曜日

ストライク・ストライキ

お久しぶりです。小林です。
6月2日に帰国して現在のほほんとしている私です。
8月の上旬にまたフランスに旅立ちますので、それまでの長い夏休み、
存分に日本(主に食)を楽しみたいと思いつつぶらぶらしています。



ところで私が小学校低学年の頃、春になると労組がテレビでよくストライキするとかしないとか言っていた記憶があるのですが、最近ではそんな話日本では見かけませんね。それがちょっとさびしいですが、フランスでは相変わらずストは盛んです。そのせいで今回私は飛行機を一つ見送ることになりました。レンヌからパリに着いたは良いものの、そこで食事をしてから空港に向かおうと、そう計画してしまったのが間違いで、まず電車がストライキを起こしたせいで降りたかった駅に止まらず知らない駅で降りるはめになり、迷子になりつつもやっと着いた空港直通バスが通るモンパルナス駅、死にもの狂いのわたし、その目の前でバスが出発し、仕方なくタクシーを呼んだもののストライキによる大渋滞で40分の道のりが1時間半になり……。もう今日は飛行機乗れないとわかった車内、もしかして当日キャンセル扱いでチケットが無駄になるんだろうかと絶望的な気分になりつつ、どういうわけかケータイで電話を始めた運転手さんと通話相手の奥さん、その二人がする生活苦のにおいを発するような会話を聞いていました。途中で咳とかする奥さん、それを心配する旦那さん、という何とも言えない空気感が相まってわたしの気持ちは落ち込む一方。ちなみにこの運転手さん、人がいいのか他のタクシーよりも5ユーロ程安い値段だったし、定額に設定してくれていた。荷物代も要求がなかった。急いでもくれたので最後にはちょっと多めのチップを渡した。
心配していたチケット代金、不幸中の幸いというべきか、すでに閑散とした荷物預かり所に1人日本人スタッフさんがいたおかげで事なきを得ました。ストライキという特殊状況での遅刻ということでチケットを翌日のものに振り替えてくれたのです。余計にかかってしまったのは一日のホテル代金ですが、全部がなしになるよりずっとマシ。その日はくたくたの体をふかふかベッドで休ませることに。翌日朝、パンをかじりながらニュースを見るとストライキと大雨洪水警報でパリ市内の電車の半分近くが運行見送りをしていること等が報じられているのを見て、ああ、そういえば数日前から帰る準備ばかり考えてニュースを見ていなかったなと思い起こす。
旅というのは思いがけないことが起こるものですが、しかしこういうドタバタはできればもう二度と味わいたくないですね、遠出するときは必ずニュースで確認しよう、と思うわたしですが、先日行きたいCDショップに炎天下出向いたところ臨時休業日、サイトを確認すればきちんと明記してある休みの日、まったく教訓になっていない、どういうことなの……。